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開業事例

医師

開業直前でコンサルと決裂 確実なのは開業先輩の紹介業者

開業日:H20年7月
開業年齢:44歳
標榜科目:内科
開業形態:ビルテナント

 医師を志したときから描いていたイメージがいわゆる「町医者」でしたから、病院勤務はあくまで通過点でした。診療所の雰囲気に慣れるため、病院を辞めてから内科診療所で勤務医も経験しました。実際に開業してみると、描いていたイメージよりかなり大変でしたね。内科を標榜していますが、循環器から呼吸器まで多岐にわたる疾患を診なければならない。専門外の部分で迷ったり勉強し直したり、一人で試行錯誤の日々です。消化器が専門なので、内視鏡とエコーを2000万円で一括購入しましたが、一日中検査ばかりやっている診療所もどうか、でも自分の専門性も打ち出したい…とジレンマを抱えています。
 広告は、一番見てもらえそうな電柱広告から始めました。バス通りから一本奥まったところにありますから、団地の掲示板や小学校の付近など、人が集まるところを意識し広範囲に設置しています。他にもバスの車内案内、タウンページに新聞折り込みと手広くやって、300万円近く掛かりましたが、一番効果があったのはポスティング。結局患者さんが通院するのは徒歩圏内ですから、歩ける範囲にはすべて入れました。
 私の場合、コンサルタントで失敗しました。本当は病院を辞めて1年位で開業したかったのですが、候補地が見つかったと思うと流れてしまう、ということを何度か繰り返し、3年が経ってしまった。そんなときにコンサルタントの会社がスタッフ間の意見の相違で分裂したという話を聞き、余計不安が募りました。結局今のテナントも、ホームページで私が見つけて直接交渉したのです。コンサルタントは自分で見つけた物件ではないからか進めにくそうではありましたが、何とか契約まではこぎつけました。ところが今度は内装工事の直前になった頃、同じコンサルタントが手がけた近隣の薬局が、先方の都合で急に1~2カ月開院が遅れることになったのです。私は当初から院外処方を予定していたので、薬局が同時期に開院することを見込んで準備していたのに、コンサルタントは薬局が開業するまで院内処方するよう言ってきた。そんな中途半端なことはできないので、私は同時期に開院する別の薬局を見つけてきました。するとコンサルは、それは困るという。さすがに私は「お宅の言いなりになるくらいなら」と開業直前で契約解除しました。本当に、バタバタの開業でした。
 今回つくづく思ったのは、業者は実際に開業した先生が勧めるところが一番確実だということです。コンサルが紹介してくれた内装業者は複数あったのですが、実際の仕上がりを見ないことにはイメージも湧かないし、値段以外は業者間の違いもよくわからない。私は業者が決まる前にコンサルと契約解除したので、先輩が勧めてくれた内装業者に依頼しました。診療所に赴き実際の内装を見ているので安心でしたし、コンサルが紹介した業者と比べ、見積もりが坪単価で10万円、総額で500万円も安かったことも決め手でした。
 結局のところ他人任せはトラブルのもと。大変なことではありますが、すべてにおいて自分の目で確認することが必要だということを、私は今回身をもって痛感しました。

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