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開業事例

医師

保険請求のノウハウは勤務医時代からアンテナを

開業日:H21年4月
開業年齢:33歳
標榜科目:内科・産婦人科
開業形態:一戸建て

 私が開業したきっかけは、父が他界し、その後別の先生が医院を引き継いでいたのですが、その先生も急に他界されたため、医院を引継ぎせざるを得ない事情ができたためです。そのため、綿密な開業スケジュールを立てた上でスタートを切ることが出来ませんでした。とにかく、父の時代から通院してくださっている患者さんをきちんと引き継ぐことが第一の目標だったため、新患の獲得についてあまり大きなウエイトを置いていなかったのが本音です。父の時代からの患者さんを大切にし、その口コミで医院を宣伝できればと思い、診療圏調査や主立った広告などは打ちませんでした。そのため、開業当初に予測していた来院患者数からは特に大きな落ち込みはありませんが、横ばいであるのも現状です。開業してから1年半が経過し、これまでは父の標榜科目のみを診療してきましたが、やはり自分の専門分野を地域医療に役立てたいという想いが強くなり、産婦人科を半年前から始めています。周りは住宅街で、団地もあるため高齢者が多い地域なのですが、新しい標榜科目を増やした今、有効的な宣伝方法について模索している最中でもあります。
 開業してから、事前にもっと勉強しておくべきだったと痛感したことは保険請求のことですね。保険請求に関しては、今でも完全に理解は出来ていません。勤務医時代、保険請求のチェックは行っていましたが、院長ではなかったため、最終的にその請求がきちんと通っているかいないか分からないままになっていたのが正直なところです。開業してから査定・返戻されたレセプトを見て、初めて知ることがたくさんありました。やりながら覚えるのも一つの手段だとは思いますが、事務の方に請求を任せていたとしても、最終的には院長である私がチェックをすることになります。ノウハウ的なことはもちろんですが、責任ある立場になる以上、開業準備では意外と後回しにしがちな保険請求に関しては、もっと勉強しておくべきだったと後悔しています。
 開業するにあたっては、古くなっていた医院の内装をリフォームしました。周辺地域は高齢者が多いため、靴を脱いでから診療所へ入る形式から、靴のまま診療所へ入れるようにした点は大きく変えましたが、あえて完全バリアフリー構造にはしませんでした。その理由は、スタッフが少ないため介助する人間が限られていたことが大きな理由です。現在の人員(2名)では、医院が対応できる範囲に限界があったため、出来る範囲での医療提供をまず年頭に置きました。医院の受け入れ態勢が万全でない状態で患者さんを受け入れることによって、迷惑が掛かるのは患者さんです。また、スタッフにも大きな負担が掛かってしまうため、現在の医院が対応出来る範囲でのリフォームを行っています。また、産婦人科を標榜し始めたことから、若い世代の患者さんが増えていくことも念頭に置いていたので、完全なバリアフリーにこだわらなかったのも大きな理由の一つです。
 まず始めは、背伸びをせず自分が出来る範囲での医療提供を考えることです。それが現在、患者さんに対して自分の目が届く範囲なのです。それを超えてしまうことで、一番に迷惑を被るのは患者さん自身です。患者さんを中心とした最高の医療提供を、今自分自身に出来る範囲で考えて行っていきたいと考えています。

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