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開業事例

医師

自己資金ゼロでも開業は可能 コンセプトを貫くことが"ブランド力"に繋がる

開業日:H22年6月
開業年齢:48歳
標榜科目:内科
開業形態:ビルテナント

 大学では准教授まで務め後進の育成にも携わっていましたが、自分の思う医療を実践したくて開業を決めました。治療法がなく"がん難民"となってしまう患者さんを多くみてきて、そういう患者さんを最後まで診させていただきたい、またそうなる前に第一線で早期診断することで患者さんの役に立ちたいと思いました。駅前で開業した理由は家庭の事情もありますが、患者さんが来やすいということ、大学で診させていただいていた患者さんも通える範囲というのも条件でした。
 私の場合、本当に貯金は"ゼロ"だったのですが、コンサルタントに相談したところ生命保険等の解約・見直しを提案していただき自己資金500万円を捻出。日本政策金融公庫と医師信用組合から合わせて5千万円借り入れ、開業にこぎつけました。資金面ではかなり不安があったのですが、それを解消してくれて助かりました。コンサルタント料は100万円ですが、仕事ぶりには満足しています。信頼できるコンサルタントを見つけることは重要だと思いました。
 いわゆる落下傘開業で、100メートル四方に10件の医院が建ち並ぶ"激戦地"。100万円かけてポスティングと新聞折り込みを5万戸に配布しました。やはり初回の来院はポスティングによるところが大きいので、多少お金がかかっても実施した方がいいと思います。3~4カ月経つと、口コミやホームページによる来院が増えてきます。ホームページは自分の専門領域について丁寧かつ見た目も綺麗にとこだわっています。やはりこれからはインターネットが広告の主力になる時代。今後は、携帯サイトも充実させたいと思います。
 内装費用は2000万円です。自分の描く医院のイメージを忠実に実現してくれる業者を選びました。工事が始まってからも現場には足繁く通い、直してほしいところはその都度細かく指示を出しました。主な患者層である50~70代の女性にとって居心地の良い、白と茶色を基調にした落ち着いたインテリアを希望しました。医院のイメージはできる限り具体的に描いておくこと、そして工事過程では現場に足を運ぶことが必要と思いました。
 よく「自分が開業したクリニックなのに、職員に気を遣うあまり自分のクリニックじゃなくなってしまっている」という話を聞きます。職員とは個別に話す機会を何度も設けて自分の方針を伝えました。あくまで自分のクリニックなのですから。
 治療方針にしろ、医院運営にしろ、内装にしろ、妥協せずに自分のコンセプトを貫くことが大事と考えます。例えば、私は大学で肝臓・膵臓・胆のう領域を専門にやってきましたが、クリニックのロゴはその3つの臓器を模り、かつ自分のイニシャルにも見えるデザインを自分で考案しました。こういう一つひとつのこだわりがクリニックのカラーとなり、結果的に他院との違いを打ち出す"ブランド力"に繋がるのではないかと考えています。開業1年目は目先のことで右往左往してしまいがちですが、慌てても仕方なく、一人ひとりの患者さんを大事に診させていただくことが一番の集患対策になるのだと、今は実感しています。

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