1. トップページ
  2. 開業事例
  3. 医師
  4. 開業前に開業医の実態把握を

開業事例

医師

開業前に開業医の実態把握を

開業日:平成19年10月
開業年齢:49歳
標榜科目:内科
開業形態:一戸建て

  開業の準備期間は1年ほどかけました。それと同時に知人のクリニックでアルバイトをしました。その目的は、まず自己資金の面で多少不安があったこと。また病院の外来とは異なるクリニックの患者層を把握するため。スタッフについても病院とは業務内容も異なり多岐に渡るのでその働き方、動き方を知っておくことが必要だと感じました。勤務医時代はオーダリングシステムでしたので、電子カルテの使い勝手も知っておきたかったこともあります。一年ほどアルバイトをしましたが開業するにあたり非常に役に立ちました。
コンサルタントの利用についても検討し、事前にいろいろ調べました。費用も平均的なところで200万円程度、最高で700万円というところもありました。そして何社かのコンサルタントと面接し、どの程度の実力があるのかを図るために同じ質問をぶつけました。話を聞く限り自分一人でもできるのではないかと思い、コンサルタントは利用しませんでした。コンサルタントを利用しないことで各種の届出等に関し不安がありましたが、役所の方は丁寧に対応してくれるので特に問題なく手続きを取ることができました。事業計画書は医療に精通している会計事務所に依頼し、開業後はそのまま顧問としてお付き合いをしています。
業者との付き合い中で心掛けたことは、合見積を取るときは一発勝負で決めるということです。何度も出し直しをさせるのではなく、一番安い見積が出たらその日に決めてしまいます。当初は損をしてしまったこともありましたが、その噂が業者間で広がり、その後は他の業者も一回で安い見積を出してくるようになりました。何回も出し直させると所謂「良い見積」は出てきません。変な小細工をすると高い物を買わされるだけです。
看護師は募集をしてもなかなか集まらず、また勤務先からの引き抜きも難しく苦労しました。面接では一般常識、医学知識がどの程度あるのか、さらにクリニックですから掃除などの雑務をこなさなければならないことを理解しているか、といった点を重視しました。事務職は経験者が一人でもいると良いと思います。また、スタッフとのミーティングをきちんと小まめにやるよう心掛けています。勤務表も私が作成しスタッフとの連携を密にしています。スタッフ専用ルームを作り、待遇面での充実も図っています。労務管理の知識については保険医協会のセミナーが非常に役に立ちました。
ホームページを見て来院する患者さんは少なくありません。ホームページはこまめに更新し、最新の情報を提供するよう心がけています。また、一回では読みきれないほどの情報を掲載し、何度でも見に来てもらえるよう工夫しています。こうすることで同時期に開設した他のクリニックのホームページと比較しても3倍のアクセス数がありました。
 実際に開業してみると、充分にスペースを取ったつもりだった診療室が今は手狭に感じています。今となっては駐車場を一部潰してでもスペースを確保するべきであったかなと思っています。診療室は後から広くすることはできません。二診体制にするなど将来的な展望も見越した上で医院設計は考えたほうが良いと思います。仮に二診にしなかったとしても栄養指導やエコー等の検査のためにそのスペースを有効に活用できるからです。

 お電話でのお問い合わせ・ご相談は045-313-2221

医院開業支援
開業をご希望の方へ
開業事例
医師
歯科医師