医師
開業直前にトラブル 綿密な打ち合わせが大切
開業日：平成19年夏
開業年齢：47歳
標榜科目：婦人科
開業形態：ビルテナント
開業を決意してから開業までの期間は約２年です。開業するにあたって、まず考えたのは開業とはどういうものか、金銭的にどうやって経営を成り立たせるかということでした。１日何人診れば収支に見合うのか、その数字はどうやって導き出すのか、そこから例えば家賃やリース料を引き算し、どうやって黒字にしていくかなど、数字的な経営分析が分からないうちは怖くて開業する気にはなれませんでした。開業すればどうにかなるという考えは全くありませんでした。これらの数字的な経営分析の方法は、業者など様々な人から貰った資料を読んでいるうちに大方理解できました。
この場所で開業を決意したのは、地元の方だけでなく遠方からのアクセスも良いからです。開業地を決めてから卸業者の開業支援部門に物件を見つけていただきました。物件は新築のビルだったので、設計や内装など様々なことを最初からやらなければなりませんからトラブルはつきものだと覚悟していました。細かい部分の食い違いは色々ありましたが、その中でも一番大きなトラブルは、エアコンと室外機の設置でした。こちらが聞いていた設置場所と設計図の設置場所が異なり、室外機が置けないことが開業直前に発覚したのです。最終的に内装業者が解決してくれましたが、非常に大変な思いをしました。
スタッフについては、募集をかけてもなかなか集まりません。人が来ないのもさることながら、スタッフが退職を申し出た時、辞める理由を聞いてはじめてスタッフ同士の人間関係など、自分が知らなかった問題がわかることがあります。雇用に関しては、今まで雇われる立場だったので、人を雇うとはどういうことなのかがわからない部分もあり、苦労しています。
