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開業事例

医師

自力開業はむずかしくない

開業日:平成17年9月
開業年齢:44歳
標榜科目:内科・リウマチ科
開業形態:ビルテナント

  元々資金もそれほどあったわけではなかったので、あまり費用をかけることなく、借金をしないですむ開業を考えていました。準備は開業する9ヶ月ほど前から始めました。
開業に当たっては当初、コンサルタントの利用も考えていました。インターネット等で事前に調べましたがコンサルタントは、施工業者や医療機器メーカー等が全てお手盛りで価格も割高だったので利用は見送り、全て自分でやろうと思いました。
開業地の選定あたっては、クリニックモールやショッピングモール内クリニックでの開業も視野に入れていました。しかし、よく調べてみると、クリニックモールは契約期間が15~20年と長かったことや、内装も他のモール内クリニックと統一しなければならないため業者が指定されていたり、薬局も指定のところであったりと、制限が多く条件も厳しかったのでメリットを感じませんでした。ショッピングモール内クリニックは集客力があるため、一見来患者数も見込めるものと思いがちですが、来客と患者層は必ずしも一致するわけではありません。また、モール内の良い場所に開業できるとも限りません。モールで開業するのであれば何かウリとなるものや専門性を打ち出すことができないと難しいと思います。私は在宅医療もやりたいと思っていましたので、そのことからもメリットを感じずモールでの開業は見送りました。
開業地は、在宅をやっている診療所が少ない場所を考えていました。診療圏調査は、業者に調査を依頼しました。結果は高目に出たのですが、あまり当てにならないと思い自分自身で役所から資料を取り寄せ調査することにしました。毎週仕事が休みの日は自ら現地に足を運び、人の流れなどを見るなど開業地選びには時間をかけ、自宅からも比較的近い現在の場所に決めました。診療圏調査結果の見込みは多少厳しく見ることが大切です。自分の調査結果も今振り返ると少し甘いものでした。
設計についても依頼した業者がクリニック設計の経験がない所でしたが、私自身が大まかな図面を作成し指示をしたので、特にトラブルは起きませんでした。
医療機器は、費用を節約する目的で一部中古を利用しました。レントゲンも当初は導入するつもりでクリニックの設計も考慮していましたが、近隣のリウマチ科の先生と連携を取り、当院の患者さんのレントゲンを撮ってもらえるようにしているので、今のところレントゲンは設置していません。近隣の先生と上手に連携が取ることができれば費用も抑えることができます。
スタッフの採用に当たってはハローワークを活用しました。面接ではキャリアより性格を重視、いわゆる「大人の対応」ができる人を選びました。患者さんへの対応の仕方や、院内の人間関係を良好に保つためには、若い人より少なくても30代以上の方のほうが人生経験も豊富なのでうまくいくと思います。
 コンサルタントを頼らずとも自力での開業はそれほど難しいものではありませんし、コンサルタントは当てになりません。なるべく借金をせず軽装での開業をお勧めします。

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