医師
継続的な情報収集が成功のカギ
開業日:平成19年4月
開業年齢:50歳
標榜科目:内科、呼吸器科、循環器科
開業形態:レントクリニック(医院建て貸し)
相模原市開業
みそのハートクリニック
院長 平松 慎右 先生
私は大学の医局の先輩からの第三者継承で開業しました。この場合、基本的に保険医療機関指定の遡及は行われませんが、譲り受ける医院の勤務医として少なくとも3ヵ月以上勤務していれば、書類を提出することで指定申請時に遡って保険診療の継続が可能になります。私は副院長として1年間一緒に働きました。また、一緒に働いたことで1日の来院患者数も把握することができ、患者さんをそのまま引き継げたのでその点面では特に心配ありませんでした。心配な点は、資金調達と前院長との契約が上手くできるかということだけでした。
資金調達については、医師信用組合で全額融資を受けました。やはり、ドクターであれば金額の上限はあるものの無担保で借りられますし、市中の金融機関よりも金利は低いのではないかと思います。
前院長との医院継承に関する契約については、後々トラブルにならないようにきちんと交わせるかが心配だったため、コンサルタントにお願いしました。コンサルタント料はパックになっていましたが、私の場合継承だったので、純粋な新規開業の値段から値引きをしてくれました。コンサルタントは頼んでよかったと思っています。
継承に当たって、内装は新しくしました。靴を脱いでをしてスリッパに履き替えていたのを、土足変えたので床を全部張り替え、水場なども新しくしました。その工事を休診にした2週間で行ったのでとても大変でしたが、医院の設計を多く手がけている業者に頼んだので短期間でできたのだと思います。この点もコンサルタントに頼んでよかったです。
開業に当たっては、インターネットなどでの継続的な情報収集が大切だと思います。私は、眼底カメラをリースして失敗しました。従来の市の健診項目に眼底カメラがあったのでリース契約をしましたが、今年から健診内容が変更になり眼底カメラが不要となってしまいました。今は倉庫に眠っています。リースなので途中解約もできません。機器の契約は開業直前で大丈夫なものもあるので、常に情報を収集し、何を導入するかをよく考えたほうがいいと思います。