医師
開業資金の準備は慎重に 怠ると損害を被る羽目に
開業日:平成18年4月
開業年齢:38歳
標榜科目:整形外科
開業形態:テナント
2年前から開業場所を探し始めました。閉院して数年経過した医院の後に、知り合いの業者からの紹介で開業することにしました。その後、事業計画・資金計画書など円滑に進み開業することができました。
開業に際しては、自宅も建てたため、生活費も必要だったので自己資金ゼロでしたが、公的金融機関から3,000万円、銀行から4,000万円借り入れることができました。しかし融資の実行が、書類などの決済で遅れたことが大きな問題となりました。すでに4月に開業が決定いたしましたが、公庫や銀行は予定通り実行されたのですが、ある銀行を窓口として申し込んだ中小企業向け融資制度はなかなか決済が降りず、結果的に短期融資を利用したことなどにより100万円弱の損害を被りました。最後は弁護士を代理人に立て申し入れを依頼したほどです。
中小企業向け融資は、担当職員の能力に左右される側面も大きいと思います。「上司がいなくて印が押せない」「印鑑証明の期日が期限切れのため改めて取り直して下さい」などの対応で実行が遅れ損失を被りました。
開業資金の準備は周到に行ったほうがいいと思います。実際開業日が迫ってくると、「いつ融資が実行されるのか」不安を抱えることになります。特に公的資金はいつ実行されるか担当者の能力で左右されると思います。
広告宣伝については、開業時に300万円以上掛けていますが、宣伝広告に費用を掛けないと新患の数が増えないと思います。これは私の信念です。新患を得るには今でも月30万円の広告宣伝費用は掛けています。