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開業事例

歯科医師

リスクのない挑戦などない 身を埋める覚悟で開業を

開業日:H24年4月
開業年齢:39歳
標榜科目:歯科
開業形態:ビルテナント

 勤務医時代に技術的にも基礎が固まってきた時点で、自分の納得がいく治療がしたくなった。勤務医では勤務先の治療方針や経営方針に従い妥協しなくてはならない点も多い。最終的には必然的に自分で最後まで責任を持つ、開業しかないと思い決意しました。  開業に際しては他県で内科医院を開業している両親に相談して準備を進めていきました。両親からは“お金の流れ”について細かくアドバイスがありました。やはり経営者に雇われる側ではなく、経営者になる覚悟のようなものを諭されました。開業地については、今の時代どこで開業しても近隣に競合はあると思った方がいい。開業準備を進めていく中でも近くに歯科医院ができるなどという話は必ず出てきます。そこでいかに勝負できるかがポイントだと思います。診療圏調査の数字は決していいものではありませんでしたが、それこそ“身を埋める覚悟”があるかどうかです。リスクのない挑戦などありません。なんとなく「開業しようかな」では歯科医院が乱立している昨今では成功しないと思っています。  1階での開業という点にはこだわりましたね。医院の前に広い遊歩道があることもあって存在自体の宣伝も考えました。散歩をしている高齢者、犬を連れて歩いている方などが医院の前を通るだけで宣伝になる。実際開業してみるとそれが顕著に表れ、電話よりも立ち寄って予約をしていく患者が多い点を考えれば他の医院にはない特色が出せたのだと思っています。あとは駐車場ですね。駐車しにくい駐車場では特に女性の足は遠のいてしまいます。そこは気を遣いました。  準備を進めていく中では内装業者とあまりに意見が合わなく、その溝を埋めるための時間が多く割かれてしまいました。開業資金の中では内装工事が占めるウエートが高いので私も譲れない部分がありました。全く先方が出してくるイメージと私の価値観が違いすぎた。結局業者はこれまで施工経験のあるパターンにはめ込もうとする、その方が楽ですからね。すでにオープンの時期は決めていましたので、正直妥協してしまった部分もあります。もちろん私にも凝り固まってしまっている先入観がありますので、理想なのは内装業者のデザイナーと意見交換を図りながら準備を進めていくことだと思います。  スタッフ雇用については、長く一緒に仕事をしていく上では“仕事ができる”ことだけがポイントではないと思います。やはり人間同士の価値観が合いコミュニケーションがうまく図れないと、それが患者にも伝わってしまう。私も開業当初、正規職員として雇ったスタッフがいましたが、仕事云々ではなく元々の性格が合わなく互いに話し合った結果、研修期間も設けておりましたのでトラブルを抱えることなく辞めていただきました。妻をスタッフとして雇用していますが、開業当初から阿吽の呼吸で仕事ができるスタッフがいること、ほかのスタッフでは言えないようなことも話し合えるという点では大きなメリットであると思っています。ただほかの職員を雇用する際は身内の中に入ってくるという格好になりますので特段の配慮が必要だと思います。  自分は郊外での開業ですが、駅前開業ではできないスタイルを見出すべきだと思います。私の場合は口コミも考えて、一人の患者に多くの時間を割くことを“ウリ”にしています。患者と話し合いながらじっくり治療を進める、これは郊外型の開業では重要だと思っています。中には話をしに来るだけの高齢者の方もいますからね(笑)。

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