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歯科医師

テナントの不動産登記は盲点 同じ失敗でも他人の言いなりでなく自分の選択で

開業日:H22年10月
開業年齢:39歳
標榜科目:歯科
開業形態:ビルテナント

 10年務めた歯科医院はノルマが厳しく、年齢的にも独り立ちの頃かなと思っていました。兄も歯科医師で既に開業しており、一緒にやろうかという話も出ましたが、二人で診るには患者が少なすぎて。開業の準備は念入りにしたいと考え、資金的にも余裕を持った上で開業6ヵ月前には前勤務先を辞めました。
 開業にあたっては、前勤務先のオープニングに携わった人が無料で相談相手になってくれました。診療圏調査は一応行いましたが、過剰な期待はしなかった。実際の人通りを確認するため、朝、昼、夜と通りに立ち、時間帯ごとの通行人の数も数えました。もちろん学生は除いて。大きな道路に面していますが、中央分離帯があるため、通りの向こうの患者さんは足を運びづらい。そういった専門家の意見も聞きながら、自分でも積極的に足を使って情報収集に努めました。
 盲点だったのがテナントの不動産登記。不動産屋によっては、その土地は登記上「駐車場」(雑種地)になっているにも関わらず、「店舗」(宅地)としてテナントを出しているところがあるようです。私の場合、設計図をみて内装業者が気づき仕切り直すことができました。施工・内装は2社に見積もり依頼。A社が設計込みで1200万、B社が施工のみで750万との提示でした。A社のプランでは自分の希望した通りの設計にならなかったので、レイアウトは自分で考えB社に依頼しました。
 内覧会は業者に頼むと高いと聞いたので自力でやりましたが、2日間で30名しか来なかった。業者を使った人の話を聞くと満足いく出来だったようで、こればっかりはお金をかけても業者に頼めばよかったと悔やみましたね。広告で効果があったのはインターネットの検索サイト。無料でリンクを貼れるサービスがあるので、片っ端から自院のホームページにリンクを貼りまくりました。ホームページはソフトを使った自作です。また、人通りの多いところなので医院の外に設置したパンフもわりとはけがいいですね。
 スタッフの雇用管理も悩みどころです。100人近い応募の中、衛生士と助手を正規で1名ずつ雇いましたが、なかなか定着しない。思い当たるとすれば、給与面かなとは思いますが、仕方ない部分もあり。人を雇うというのは難しいですね。
 開業するなら人の言うことを鵜呑みにせず、自分から積極的に情報収集することが重要だと思います。業者は商売ですから開業させたい一心で、条件が良くなくてもどんどん話を進めようとする。自分でやっても失敗するときは失敗するんですよ。それなら人にあてがわれたもので失敗するより自分で選択して失敗したほうが納得いくと思います。

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