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開業事例

歯科医師

子育てのため戸建開業を選択 中古機器等を活用し、身の丈にあった計画を

開業日:H22年1月
開業年齢:41歳
標榜科目:歯科
開業形態:一戸建て(所有地)

 保育園に通わせる子どもの母親でもあり、子育てしながら歯科医院を開業するためにはテナントではなく戸建てが良いと判断し、1年半前から計画を立て、開業場所の土地を探しました。小児歯科専門で開業することを決めていたので、小学校から近く、同じ専門医や先輩、友人の歯科医院とかぶらない場所を条件に、不動産にも足を運び探した。今の場所は偶然、主人がネットで見つけたのですが、小学校にも近くバス通りに面していたため、決めました。
 歯科業者の開業支援部門のセミナーに積極的に参加し、診療圏調査も無料で行ったところ、住宅地で半径500メートルに歯科医院は2件でした。1日40数名の高い来院患者予想が出るなど開業場所としても非常に良かったです。店舗併用住宅で、大手の建設会社に設計を依頼しましたが、住宅メーカーの建築士は、歯科医院の建築にはあまり詳しくなかったのです。そこで、建築士に勉強してもらおうと、デンタルショーに同席してもらい、内装レイアウトが掲載されているリーフレットを渡すこともしました。業者にも内装の設計図を無料で作成してもらったものを、建築士に提供し、参考にしてもらいました。店舗併用住宅では、テナント部分を歯科専門の施工業者に依頼すれば、内装費等で費用が掛かりますが、歯科医院部分も住宅の壁等と同じ仕様で対応し、費用を大幅に抑えることができました。建築士と歯科医療機器業者を引き合わせ、水道配管、ユニットスペース、人の動線など密に連携をとり設計させました。狭いスペースながら満足しています。
 また、治療機材は費用を抑えるため、積極的に中古を活用しました。業者に、ユニット1台新品を入れることで中古ユニットのメンテナンスも引き受けてもらうことも交渉のうえできました。パントモも中古品で対応しましたが、画像が鮮明ではなく、失敗もありました。確定診断をする場合は、新しいデンタルで対応しています。開業時は何かと支出が多く、運転資金300万円を用意したが、全然足りませんでした。運転資金は6か月分くらい見ておいた方が良いでしょう。機材は中古を利用しながら、経営状況を見て徐々に新品を購入するのがお勧めです。広告宣伝では、ポスティング費用に20万円を掛けて1万部を配布し、電柱広告は小学校・幼稚園の前に当初15本で契約しました。電柱広告は、開業1年経過し、効果がないと判断したところは見直しました。ポスティングはとても有効でした。1年前のチラシを持参し来院する母親もいます。職員募集は、アイデムや無料のタウンページ求人広告を活用。歯科衛生士を1名正規職員として新規採用したが、医院への贈答品を、封を開けて見てしまうなどの行為が散見され、自己退職してもらいました。職員の人間性など採用して初めて徐々に見えてきます。今は、パート職員のみです。最寄り駅から遠いので、職員専用の駐車場を確保し、自動車通勤できるようにするなど募集に配慮しています。
 これから開業する人には、絶対に無理な計画はしないことを勧めます。例えばクリニックの内装をデザイナーに依頼するよう勧めてくる業者もいますが、クリニック内の動線が良く、清潔であれば十分です。開業は多額のお金が動くため、いろんな業者が群がってきます。業者に煽てられることなく、物事や業者を見極めることです。全部新品でなくても開業はできます。借金が多くなれば、返済など支出が多くなります。そうなると無理な診療を強いられ、経営危機に陥る危険性が出てきます。1年半が経過して、身をもって体験しています。身の丈にあった開業が一番です。

 お電話でのお問い合わせ・ご相談は045-313-2221

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