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開業事例

歯科医師

すべてを業者任せにしないために開業前の知識習得を

開業日:平成21年4月
開業年齢:31歳
標榜科目:歯科
開業形態:ビルテナント

 歯科大の卒業を迎え、その後の進路を両親と相談し、まず3年間は大学病院での専門的な勉強、次の3年は外で経験を積んで7年後に開業するという具体的な目標を持ちました。開業場所は、父の医科診療所の2階と決めていたので物件を探す手間はありませんでした。一応、診療圏調査を業者に出してもらいましたが、500m圏内と1Km圏内でそれぞれ数字を出していただきましたが、あくまで参考程度と捉え実際はあまりあてにならないと感じています。
開業資金の自己資金は2000万円。開業することが最初からの目的だったので勤務医時代からコツコツと積み立てました。実際融資の相談などで銀行を訪れると自己資金多いと歓迎されました。ある銀行では「他はいくらですか、うちはもっと利率下げます」と利率交渉までしてくれました。
開業準備では、設計については1社に依頼し、その設計士が書いた図面に対しての見積もりを内装業者5社に依頼しました。そこで業者を絞り更に値段交渉をしました。最終的には歯科業者関連に依頼することが多いかとは思いますが、他者に見積もりを出させて価格交渉の材料にするのは非常に有効だと思います。
 開業後の悩みは、集患対策です。開業前も当然軌道に乗るまでの厳しい状況は覚悟していましたが、患者が一人しか来ない日も経験しました。運転資金はまず半年分と考えていましたが、結局後から多めに銀行から借りることになりました。開業しても最初から患者くることはありません。厳しいので、やはり運転資金は、多めに確保することをすすめます。
 開業するにあたっては、歯科開業関連の本だけでなく一般業種関連の本も参考にすることが大事です。開業までは様々な業者と打ち合わせを行わなければなりません。税理士と材料屋の話す専門的な内容にどこまでついていけるのか。事前に知っておけばスムーズに進む商談も、不明な専門用語などがあり後から慌てて調べることもありました。知識がゼロだと「すべてお任せします」というしかなくなってしまいます。クリニックを立ち上げ経営していくのはすべて自分の責任です。業者任せではなく、自分である程度努力をしなければいけないと思います。私は経費を押さえるためには税務の知識が必要だと思い、毎週青色申告会に通って勉強しています。今後は会計ソフトを使い自分で確定申告をするつもりです。

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