1. トップページ
  2. 開業事例
  3. 歯科医師
  4. ハウスメーカーの選定は吟味が必要 本当に「医療専門」??

開業事例

歯科医師

ハウスメーカーの選定は吟味が必要 本当に「医療専門」??

開業日:平成20年10月
開業年齢:36歳
標榜科目:歯科
開業形態:一戸建て

 土地柄が気に入り一戸建てでの開業となりました。私もこの土地の者になって信頼される医院になりたい、これが大きな理由です。
 開業に際しては建築関連で問題が生じました。「医療専門部」を看板にしていた大手のホームメーカーに依頼しましたが、蓋を開けてみると医療分野について余りに知識が乏しい設計士に対応されました。その設計士は医療機関建築の経験がなく、東京にある医療部門から担当者が来て指示して帰る、その指示も私の考えとは違うものでした。 ここは建ぺい率が40%。土地面積が広くても、建物はかなり小さくなってしまう。それで、建物を少しでも大きく見せるために、道路の正面を向けて看板を出したいと要望したが、設計士に出来ないと否定されました。

 その他、勤務医時代に付き合いがあった歯科業者にも相談しました。歯科の内装業者の紹介を受けましたが、戸建ては苦手でした。「外枠を作ってくれれば中は如何様にもうまく作ります」というスタンス。歯科開業の専門的な知識があって、外見の構造にも詳しい人がいないということになり計画が2カ月くらい頓挫しました。
 そこで、私の知人に福祉施設を手がける設計士がいたので相談したところ、図面を書いてくれました。私がメーカー担当者に図面を提示し「これで出来ないというのであれば会社変える」と提案しました。前出の知人にも入ってもらい非常に効果的でした。ハウスメーカーは住宅を作るのが専門で店舗や医院など「人に見られる」物件は苦手そうでした。そこを指摘すると無用な装飾まで提案してくる傾向があり、コストを下げさせる面で知人は非常に有効でした。ハウスメーカーは、売ったらそこでおしまい、とにかく契約を取ることしか考えない。歯科内装業者や知人にも相談し棚の製作などで詳細に指示したところ、ハウスメーカーは驚いたようでした。餅は餅屋というところでしょうか?歯科内装業者が提案してくるものはどれも機能的なもので納得しました。
 建物を建てる前から歯科医院の建設予定地を表示し、近隣地域の先生に挨拶に回りました。実際に挨拶に行くと丁重に断られたこともありました。これだけ歯科医院がありますから、周り歯科医院の方からすれば当然面白くはない。一方、開業する側の意見としては、「悪いことをしている訳ではない」という気持ちもあります。きちんとした礼節をもって開業することと動じない覚悟が必要だと思いました。
 保険請求に関しては、もちろんある程度の知識はあるつもりでしたが、それでも新規開業における請求の仕方はやってみると全然違うものです。私は保険医協会に入って、新規指定医講習会に出席しましたが、カルテ記載などを詳細に学び、指導対策を行ないました。指導の際には文句はなし、と太鼓判。保険医協会には開業前から入会して保険請求やカルテ記載の勉強をしておけばよかったなと今思っています。

 お電話でのお問い合わせ・ご相談は045-313-2221

医院開業支援
開業をご希望の方へ
開業事例
医師
歯科医師