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開業事例

歯科医師

患者来院数予測は少なく見積もること

開業日:平成19年4月
開業年齢:46歳
標榜科目:歯科
開業形態:テナント居抜き

  居抜き開業ですが、前医が矯正歯科専門で開業していた関係で、患者の確保が大変でした。そういった意味では新規開業と変わらない状況です。今は軌道に乗ってきましたが、開業後、患者が思ったよりも少なく、一時は「どうしようか」と思い悩みました。
運転資金に関しては、当初予定していたものから、半年分ほどの運転資金が不足してしまい追加で運転資金を借り入れもしました。現在私の医療機関の周辺には半径500mに現在15件の歯科医院があります。開業する前には13件でしたので、やはり歯科医院は増えていると思います。しかし、あえてその場所で開業を決意したのは、先輩開業医のアドバイスからでした。最初は私も競争相手が少ない方が良いと思っていましたが、「歯科医が多く存在するところには需要があるから多くの歯科医院が集まってくる」という話を聞いて「なるほど」と考えを改めました。しかし、いくら技術に自身があるからと腕を組んで待っていても、患者さんには伝わらないし実際に来ない。来なかったですね。
経営に悩んだときインターネットで医療経営コンサルを探し、何件か相談に出向きました。しかし、話すこと、どの業者も同様で、インターネットや駅前の看板の活用など、他の医療機関も実施しているようなことを薦めてきました。相談料だけで20,000円もかかったところもあります。口コミで評判が広がるには3年かかると言われますが、患者さんに来てもらうためには様々な工夫をする必要があると思います。私のところでは、患者さんに渡す治療計画書に表紙をつけ、医療費控除の説明も載せるなどの工夫をしています。
患者確保のためには「なんでもします」というスタイルではなく、小児歯科専門などの専門性で特長を出すが重要だと思います。私は一般保険診療から自費もやりますが、自費の値段を抑えるなど他の医院と差を設けました。
職員の確保はすべて派遣にしています。衛生士や助手は、友人が設立したMS法人で採用しそこから派遣で対応しています。健康保険、厚生年金、雇用保険など社会保険に加入させることができれば、スタッフも安心して働けると思います。やはり社会保険をしっかりしないところは職員がすぐやめるなど安定しないところが多いようです。
開業する上では、当初の患者来院予想は少なく見積もり、それなりの運転資金を用意をするが大切だと思います。また絶対に初心を忘れないこと。「あそこの歯科医院変わった」という印象を与えてしまっては、患者さんは来院しません。すべての面で、自分だったらこうしてほしいという気持ちで患者さんに対応するようにしています。

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