歯科医師
コンサルタントに対しては、受身ではなく積極的にプレゼンを
開業日:平成19年3月
開業年齢:34歳
標榜科目:歯科
開業形態:テナント
自分が理想とする歯科医院を目指すために開業しました。開業場所は生まれ育った所ではないので、見ず知らずの自分を受け入れてくれた患者さんに、心から“ハッピー”になってほしいという気持ちで日々診療しています。
患者さん、運営に協力するスタッフ、その家族も含めハッピーになってほしいというのが私の理念です。すでに多く歯科医院が乱立している中で、診療だけであればどこに行かれても大差ありません。私は患者さんに“癒し”を感じてもらえるように心がけています。例えば、待合室のカウンターに滝を流すスペースを作るなど、空間を広く設け、カフェテリアのイメージにしました。
自己資金が少なかったので、開業資金を得る相談や開業地についても歯科開業コンサルタントに相談しました。開業のノウハウを持っているコンサルタント会社に依頼し、資金計画・事業計画作成などで協力していただいたため開業資金で特に問題はありませんでした。また、電柱広告など宣伝には費用を多くかけませんでした。効果的な宣伝は、結果としてかけた費用と比例しないと思ったからです。患者さんに渡す書類を入れる封筒の裏面にも工夫するなどしました。
よくコンサルに騙されると聞きますが、コンサルが悪いのか、依頼する医師が悪いのか私にはよくわかりません。しかし、開業を依頼する側として大切なのは、依頼する医師側がコンサルに自らのビジョンを伝えることだと思います。私はコンサルに自分からプレゼンテーションをするところから入りました。こういう診療所を作りたいという考えを示すことが重要で、依頼した後は「何をやってくれるの?」という受身の姿勢ではダメだと思います。